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「聲の形」の映画と原作漫画版の両方を見ての感想

映画 アニメ 漫画 聲の形 2016

お久しぶりです.

年末が近づき忙しくなったためブログから遠ざかっていましたが,ここで4つ目のテーマ「映画,アニメ,漫画」についてです.

 

2016年の日本映画というと,どうしても「君の名は。」が想起されますが,

ほぼ同じ時期にやっていた「聲の形」についてです.

基本情報

・映画

監督:山田尚子

制作会社:京都アニメーション

原作作者:大今良時

公開年:2016年9月

 ・漫画

作者:大今良時

出版社:講談社

巻数:7巻(完)

出版期間:2013年〜2014年

 

感想

ストーリー

先に映画を見て,その後に漫画を読みました.

中心は耳の聞こえない少女とのコミュニケーションの取れない難しさですが,それはあくまでひとつの題材であり,全体として,登場人物各所における気持ちのすれ違い,自分の本心と行動の食い違いが語り続けられています.

そのすれ違いや食い違いをそのままにしてはいけない,と感じた主人公がその各所に対して不器用でありながらも修正を働きかけていくところはなんとも自分もそうなれたらな,と思ってしまいました.

そして結局はじめ一番うまく通じあっていなかった主人公たちが最後は一番通じているというのは,やはり物語だなぁという感じではあります.

映画はとても良く作られています.

漫画よりもその核となるメッセージを伝えるために,サイドのストーリーやメイン以外のキャラの登場,物語は一部再編成やカットされており,2時間という長さを効果的に使っていると思います.

その一方,映画を見ただけでは,「なんでそうなったのか」とか「その後どうなったのか」といったどうも腑に落ちない部分が少なからず残った部分も多いように思いました.その一部は漫画で解決しましたが,それでもなおその大半の部分が残っています.

これは作者と自分のコミュニケーションの難しさか,その難しさというメッセージを身をもって伝えるための作者の仕掛けかもしれません.

映画の絵

君の名は。」も新海アニメとして,とても絵がきれいですが,それとはまた違う絵のきれいさがあります.

新海アニメの美しさを現実世界に近く,忠実で鮮明な,写真的美しさ,とすれば,

「聲の形」の美しさはそれこそ絵であり,淡く,絵画,水彩画的美しさと言えるかと思います.

映画の効果

音響と場面の切り替え方もかなり効果的に用いられており,主人公たちの心情の変化に合わせて,大きく自分の心も揺すぶられている印象を受けました.

これぞ映像化の成功のしかただな,という感じです.

 

おわりに

「聲の形」は人によっては少々重すぎる,と感じるかもしれません.

それでも向き合うべきものにしっかり向き合わなくてはいけないな,という気持ちにもなりますし,是非オススメしたい映画,そして漫画でした.